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家具の塗装について

 

家具を製作する上で、塗装というものは欠かせないものでございまして、用途やデザインによって様々な塗装があります。

中でも多く使用されているのが、オイル塗装とウレタン塗装で、当店でもこの塗装を用いて家具の製作を行っております。

今回は、このオイル塗装とウレタン塗装について、ご説明いたします。

 

オイル塗装

塗装方法

植物性オイルを主原料とした塗料を家具の素材表面に塗り付けて、木の内部にも染み込ませる方法で塗装いたします。

 

見た目と触り心地

見た目半ツヤが有り、湿り気が有るようなしっとりとした触り心地になっております。

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特性

オイル自体が木の内部に染み込んでおり、表面がコーティングになっておりませんので、水に弱い特性となっております。そのため水で濡れた場合は、染みが付いたりいたしますので、乾いている布で、素早く拭き取って下さい。

 

家具のお手入れ

家具に付いたホコリや汚れについては乾いている布で軽く拭いて下さい。

汚れが酷い場合は、水を浸した布で拭き上げて汚れが落ちたら、乾いている布で拭いて下さい。

乾拭きしないと、染みの原因になりますので、必ず拭いて下さい。

洗剤などは染みが付いたり塗装が落ちる原因になるため、使用しないで下さい。

また、長年使い込んでいくことによって少しずつオイルが取れていきますので、メンテナンス用オイルを上から塗って、乾いている布で拭いて下さい。

キズが付いたりした場合は、600番のペーパー紙で軽く研磨して、キズが無くなったらオイルを塗って乾いている布で拭いて下さい。

 

ウレタン塗装

塗装方法

ウレタン樹脂を家具の素材表面に吹き付けする方法で、塗装いたします。

また色の入った顔料と混ぜあわせて吹き付ける事で着色することもできます。

 

見た目と触り心地

見た目光沢が有り、ツルツルした感の触り心地になっております。

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特性

吹き付けたウレタン樹脂を乾かす事で、薄い皮膜のように表面が硬くコーティングになりますので、水に強い特性となっております。そのため染みが付きにくいようになっておりますが、オイル塗装と同じように、乾いている布類で拭き取って下さい。

 

家具のお手入れ

家具に付いたホコリや汚れについてはオイル塗装と同じように、乾いている布で軽く拭いて下さい。

汚れが酷い場合は、中性洗剤を40~45℃のお湯で3~5%に薄めて柔らかい布を浸し、よく絞ってから拭き上げて汚れが落ちたら、乾いている布で洗剤分を拭き取り、最後にもう一度別の乾いている布で拭いて下さい。

また、長年使い込んでいくことによってウレタンが劣化する場合がありますが、個人でのメンテナンスは出来ないようになっております。

そのため購入したお店(製作会社)に依頼して、ウレタン樹脂を再度吹き付けてもらうようになっております。

 

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